こんにちは、田中です。
今日は、小学2年生から中学卒業まで不登校だった娘の話の続きです。通信制の高校を出て、大学に行き、大学院に行き、法律事務所に勤務しています。まったく習わなかった英語も辞書があれば読めるようになり、簡単な英語のスピーチもできます。ただ、数学はからっきしだめです。数学は独学では追い付かなかったようです。
子どもが不登校になると、「甘やかしすぎたのでは」「子育てが間違っていたのでは」と親はまず自分を責めます。周りの親からも「ダメ親」だと思われているのではないかと、刺すような視線を感じます。子どもが不登校になった時、どの親も感じることです。それは、それは、つらいものです。
しかし、ここから、子どもの幸せのために、どんと腹を据えて、冷静になって考えることが大事なのです。紙面の都合があるので結論だけ言いますが、子どもが行きたくないと感じているのは学校です。家にいれば安心だと感じているのです。つまり、子どもが行きたくないような学校にこそ問題があるのです。家は安心の場であるということは、子育ては成功しているということなのです。子育てが間違っていれば、子どもは「家にはいたくない」「学校から帰りたくない」となるのです。
そんなばかな?!とお考えの方もあると思います。実は、今のお父さん、お母さんが過ごした学校や教室と、形は何ら変わっていないけれど、今の学校の中身はまったく別の世界なのだ…ここに、この問題を解くカギがあるのです。みなさんが通った学校も、私が通った学校とはまるで「別の世界」でした。これが、教育や教育行政について手に入るだけの本を読んだ私の結論です。なぜ学校に行けないのか、子ども自身には説明できません。親も「今の学校は昔とは別の世界なのだ」ということに気づかないと、子どもの本当の苦しみに寄り添ってはいけません。
「不登校」ではない子どものお父さん、お母さんも、「子どもは親とは別の世界に生きている」「親の時代よりずっと生きづらい学校に通っている」ことだけは、まず頭に入れておいてほしいと思います。
それが、どんな「世界」なのかは、次回以降にお話しします。(2021.6.17)
どう変わっているのか、とても知りたいです!