こんにちは。田中です。
昨夜は第56回全国学童保育研究集会で広島が担当した第26分科会の反省会を、一緒に世話人を担った兵庫の指導員・中村さんと、広島の技術スタッフ清水さん、岩田さん、吉田さんの5人で、ZOOMで行いました。第26分科会は「困難を抱える家庭を支える学童保育」。毎年、たくさんの、主にベテラン指導員が集まる分科会です。今回もZOOM開催にもかかわらず250人を超える大分科会となりました。
この分科会は、全国大注目です。何と言っても、当日講師のパソコンが立ち上がらず、開催そのものが危機に陥ったからです。結局、2時間遅れで開催しました。その時の現場の対応はどうだったのか、事前の予測や確認はどうだったのかなどについて意見交換しました。
今回の分科会では、残念ながら「貧困」の問題は語られませんでした。ある、子どものころは生活保護を受けていたというお母さんにお話をうかがいました。子どもの頃からお金がないことはわかるので、クリスマスも誕生日もお年玉もない、何かをねだったりお願いしたりすることも無駄だと分かっており、最初から人生をあきらめていたといいます。広島市内には、2万人を超える生活保護基準以下で暮らす小中学生がいます。中には、クリスマスは家の外にはあっても家の中にはない子どももいると思います。クリスマスはどの家庭にもあるわけではないし、サンタクロースはどの子どもにもプレゼントをくれるわけではありません。
誰がそういう子どもかはわからなくても、そういう子どもがいるということを想定した保育が問われています。掲示物や声掛けの内容、放課後児童クラブで開催されるクリスマス会の内容にも探求が求められるのです。「どうクリスマス会を開くか」だけでも、1つの分科会が成立します。
クリスマスは12月25日なのに、24日の夜にケーキを食べてお祝いするのは何故かご存じですか。昔々、ヨーロッパの1日の始まりは日の出ではなく、日の入りでした。夜が1日の始まりだったのです。24日の夜は、昔風に言えば25日のクリスマスの始まりだったのです。「さー、クリスマスだ!」と日の入りとともに、お祝いしたわけです。(2021.11.29)
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