こんにちは。田中です。
不登校の子育てライフ第3弾。子どもが不登校になると、「私はダメな親」という本当は勘違いにまず襲われ、そして、次に来るのが「これからこの子はどうなるの?!」「将来は…?!」という心配です。「だから、無理してでも行かせなきゃ」と、こうなります。また、無理にでも行かせると、先生から「大丈夫でしたよ」などと報告が入り、「やっぱり無理にでも行かせてよかった」と確信するのです。こうして、子どもは不登校の深い穴に落ちていくのです。
私が不登校の子と歩んだテキストは『日本の学童ほいく』という月刊誌です。月額391円の小さな本です。だから、これからお話しすることは、この本の受け売りです。
私がまず子どもと話し合って確認したのは、「私たちは今、前から吹き付けてくる吹雪の中を歩いています。前なんてとても見えません。見えるのは足元だけです。だから、目標を目指して歩くのではなく、一歩足が出せる時は足を出し、出せない時は立ち止まろう。どこへ向かい、どこまで歩いてきたかは後ろを振り返って確認しよう」。またこんなことも話し合いました。「将来のために今の気持ちを犠牲にするのはやめよう。今の気持ちを大事にするからこそ未来は見えてくるのだと信じよう」と。これを合言葉のようにしてきました。私は、親として腹をくくって、子どもの今の気持ちを徹底して大事にすることに徹しました。彼女は何度も友達との約束をドタキャンしました。「今の気持ちを大事にしよう」と、それを肯定し、私が謝りに行きました。
そうして、「今の自分でいいんだ」「少々弱いところやダメなところがあっても、今の自分でも愛されるのだ」という自己肯定感を抱くと、子どもは爆発的な力を発揮します。この自己肯定感は「私はみんなよりこれが得意」など、比較や評価による自信とはまったく違うものです。「学校に行きなさい。それがあなたのためなのよ!」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。それは「あなた=子ども」のためではなく、「自分=親」の見栄のための言葉の場合も多いと思います。私はこの子のおかげで、「親」になれたと思っています。
『日本の学童ほいく』の紹介もまたする機会があると思います。何でも話を先送りしていますが、まあ、読んでみてください。(2021.6.23)
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