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世の中は「個人責任」ではなく「社会的連帯」で成り立っている

おはようございます。。田中です。

 中秋の名月はご覧になりましたか。私は、当日は曇ると予報も出ていたので、十四夜を鑑賞いたしました。雲一つない夜空に、ほぼまん丸いお月様で、深呼吸したくなるようなゆったりとした気分に浸りました。夜はそうでもありませんが、早朝はぐっと冷え込んできました。お体にはお気をつけください。

 昨日、西区大芝の社会福祉協議会が「にこにこkitchen(キッチン)」を開催。通常は「地域食堂」(だれでも一緒に食事をしながら交流する、格安)を開くのですが、コロナの間は格安のお弁当を販売しています。「市民と市政」8月1日(西区民だより)に大きく掲載されました。本当に明るい方たちばかりで、「来月もぜひ来てください」の声に、まず「世の中は社会的連帯で成り立っている」と思ったしだいです。

私たちは、コロナで困窮する世帯にお米などを届けていますが、そういう方々にも案内していました。その中で、車の手配などができない方のために配達をいたしました。大人300円、小学生100円のお弁当ですが、並みの量ではありません。簡単なスナック、飲み物もついていて、重さもずっしり。今朝の食事分までまかなえたと思います。昨日お弁当を届けたひとり親世帯のお母さんは、ダブルワークの一つがシフト減で収入が半減。住居確保給付金の支給を受けることができました。その後新しい仕事がみつかり、給付は打ち切られた家庭です。

ダブルワークでも月の総支給額は18万円程度。住居確保給付金の支給が打ち切られたということは、来年度就学援助制度から外される可能性が極めて高い世帯です。平均で年間8万円の負担増となります。翌2023年度からは放課後児童クラブの利用料も月3000円、年3万6000円課せられます。合わせて年間11万6000円の負担増。18万円×12か月=216万円。年間収入が216万円の世帯に11万円6000円の新たな負荷をかけようというとんでもない市政です。

このお母さんは、私たちが「お米を届けます」の呼びかけに、最初に連絡をくれた方です。いま社会には「個人責任」なるものがはびこっていて、「助けを求めてはいけない」「自分が困っていることを知られてはいけない」という風潮も強い中で、それを乗り越えて連絡をしてくれたお母さんです。「助けてと言える人ほど強い人はいません」とお米を届けながら伝えています。学生への食糧支援が広がる中で、支援を受けた学生が次はボランティアに参加するというケースが増えていると新聞に載っていました。一つひとつが「個人責任」を乗り越え「社旗的連帯」を実感していく、実はこれは社会の進歩を促進する一大事業だなあと感じています。(2021.9.24)


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