おはようございます。田中です。
いったい秋はいつ通り過ぎてしまったのか。昼は30度近く、また超えることもありましたが、突然、晩秋のような暖房が必要な季節になりました。
10月23日、24日、第56回全国学童保育研究集会がオンラインで開催されました。私が司会を担当した第26分科会では、講師の先生のパソコンが機能しなくなり、講義開始が2時間も遅れるという大ハプニングが発生しました。パソコンの操作などを担当したスタッフはクタクタになるまで大奮闘してくれました。一方、私の方は、時間稼ぎの時間、もし一般参加者だったら発言したであろうことをお話することができて、大変満足いたしました。広島市の「無料」制度は、全国からみれば驚きです。実際、全国では、一定以上の収入がなければ入所できません。政令市でも、利用料は月5000円から1万円を超えます。しかも公立は数が少なく、民間に入れば15000~20000円はかかります。
ところで、広島市は利用料無料で、すべての子どもが安心して入所できているかというと、そうではないことがおぼろげながら見えてきました。この間の、市議会での議論の中で、2022年度から就学援助が段階的に削減される世帯は1000人。そのうち小学生は600人。600人のうち放課後児童クラブに通っているのは130人しかいないことがわかりました。一人親家庭もかなりの比率でいらっしゃると思いますが、放課後児童クラブに預けていない家庭があるのではないかと推察できます。理由として、まず浮かぶのは保護者会費とおやつ代。昨年、コロナの影響で、おやつ代が払えないと退所した子どもさんもいました。
それにもまして、広島市には生活保護基準以下で暮らす小中学生が2万3000人います。単純計算で1万4000人が小学生。必要なすべての子どもが入所できているのでしょうか。
保護者会をなくせば…という議論もあるかもしれません。京都市では公立施設には保護者会がないため、市は利用料引き上げをやりたい放題です。収入が多くない世帯の減免として4600円に抑えられていた利用料が、来年度から1万3000円に跳ね上がるというので、大問題になっています。保護者会がないということは、ますます入所できない放課後児童クラブを生み出します。どうすれば必要なすべての子どもが入所できるのか。これは検討すべき問題です。(2021.10.25)
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