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夏休み、8時30分までに来た子どもは全員受け入れるが原則

こんばんは。田中です。

先日の運営委員会で、指導員から、夏休みの延長事業(朝8時からの受入れ)で、申し込んでいない子どもが8時30分までに来た場合の対処について、施設によって、また指導員によって対応がまちまちになっているとの問題提起がありました。申し込んでいない子どもを受け入れるところと、8時30分になるまで部屋に入れないところがあるということです。

この問題には、歴史があります。延長事業が実施されたのは2018年の夏休みからですが、2017年12月の市議会文教委員会では激しい論戦が行われました。8時開会は市連協が長年要望してきた事柄なので、それはそれでよいことですし、署名の成果です。議論の焦点は「無料」か「有料」かでした。指導員労働組合が「無料」のまま実施できる具体的な案を提示したのに対し、放課後対策課の当時の松尾課長は「他のことは未定でも、有料で実施することだけは決まっている」といたるところで発言していました。

議会では、子どもは親が出勤した後に家を出ることもある、申し込みをせずお金を払っていない子どもは雨が降っていようと雪が降っていようと8時30分まで外で待たせるのか、と議員が市を追求。何とか有料で実施したい市は、①申し込んでいる、申し込んでいいないにかかわらず、8時以降に来た子どもは全員受け入れる。②申し込んでいない子どもの保護者には担当課から申し込んでもらうよう(お金を払ってもらうよう)電話等で依頼する、③当初の計画では延長事業にかかる総額の半分を保護者負担とするとしていたが、それにははるかに届かない「年2000円」を保護者負担とする、と答弁し、決着がつきました。指導員からの問題提起を受け、放課後対策課に電話し、現在もこの答弁に変更がないことを確認しました。これは、当然ですが、保護者のみなさんにルールを無視しても、どんどん行かせて大丈夫と奨励しているわけではありません。「年2000円」には減免制度もあります。

形はどうあれ、広島市の放課後児童クラブに「有料」が持ち込まれたのは、市にとっては重要でした。この実績は、その後、保護者はサービス向上のためなら「有料」を受け入れるという、基本利用料「有料化」に導くテコに使われています。松尾課長は、この“大役”を果たした功績か、都市整備局に異動。広島駅から紙屋町に至る都市開発の部局で、国からの補助金も莫大で、市長も湯水のように予算をつぎ込む“花形部局”です。実はいま起きている「有料化」はここに使うお金を捻出するためのものです。松尾課長退任の際、「花形部局への大栄転ですね」とご挨拶したら、ニコ~ッとしていました。さて、現・橋本課長はどうなるのでしょうか。(2021.9.13)

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