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子どもの発達を保障する“本業”こそきちんとやってほしい

こんにちは。田中です。

 仕事で、“頭師(かしらし)”の方にお会いしました。日本でただ一人、女性の頭師です。頭師とは和人形の頭部をつくる専門家です。ひな人形の頭部もつくります。あの白い頭部が、なんと牡蠣の殻の粉からできていることにも驚きました。写真集を見ながら、「私はこの顔が好きですねー」とか話していたら、「こんなに丁寧に見てくれた人は初めて」と、その写真集をくださいました。時々眺めては、心を和ませています。

 本日、3つの緊急要望書を提出しました。

第1に、感染急拡大の状況に対応した積極的な感染防止策とともに、コロナ禍でも子どもの発達を保障し、保護者の暮らしを守る対策です。放課後児童クラブは、登録児童に感染が判明すると3日間休所にして消毒作業などをしています。今年に入り、20日までで14学区のクラブが休所になっています。保護者のみなさんは、子どもさんをどうされているのでしょうか。時間給の非正規で働く方は、1時間休めばそれだけ、1日休めばそれだけ収入が減ります。市は、「中国新聞」のコメントに、、「消毒や換気、登校前の健康観察など、基本的な対策を引き続き徹底するほかない」と非常に消極的な態度です。職員へのPCR検査や、各家庭への検査キットの配布など、積極的な方策で感染拡大を抑えなければ、放課後児童クラブとしての社会的機能が果たせません。

広島市は、この場に及んでも、「無症状者は感染させることはない」という立場に立ち続けているのか、自ら検査を広げるなどのような対策は何ひとつ、指一本動かしていません。市内各地にある無料検査場は、すでに予約で満杯ですが、全て県が開設しているものです。

しかも、コロナだから、子どもの発達など保障しなくてかまわないではすみません。行政として行うべき最低限の措置を要望しました。普通なら、こんな社会も暮らしも経済も、そして子どもの発達が危機に陥っている時に、毎日、電卓をたたいて、有料化のことばかりやっているというのは、はっきり言って“普通”ではない、ありえないことだと思います。本業が吹っ飛んでいます。

第2に、指導員の処遇改善について、政府の通知に基づく今年度末・来年度からの給与増額を確実に実施すること。また、更なる処遇改善に向けた検討を開始すること。

第3に、保護者会が行う「市の説明を聞き、保護者の意見を伝える懇談会(説明・懇談会)」での丁寧で具体的な、保護者が納得できるご説明を行うことを求めています。

感染防止へ行政のやるべきこと、やれることはまだいっぱいあります。個人でできることはそう多くはありません。それをしっかりやって、感染しないようにお互い気をつけましょう。(2022.1.24)

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