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学校給食の自校調理廃止を市教育委員会が表明

こんばんは。田中です。

今日の「中国新聞」をご覧になった方もあると思います。市は、市内全ての小学校で自校調理方式を廃止し(すでに民間センターに移行している地域もあります)、遠くの大型民間給食センターで給食を作り、トラックで配送する方式に変えることを表明しました。記事は、中学校で不人気の「デリバリー給食」を廃止して、温かい給食に変わるという話になっていますが、見出しに「センターなどに移行」とあるように、市民の「温かい給食を」の声を逆手にとって、一気に自校調理廃止・民間センター化に突き進もうとしています。

記事に出てくる「ひろしまママSUNの会」がどのような団体なのかは知りませんが、今「デリバリーの廃止、温かい給食」と要求したら、市は大助かりです。市民の応援があったと、民間化のテコにさえしようとしています。今は「自校調理をやめないで」と訴えなければなりません。この「会」は、広島市と相談しながら署名を進めていたのでは…という声も市民の方から漏れ聞こえてきています。記事の写真には、教育長が署名を受け取る姿が映っています。そもそも、市長も教育長も、自分たちに批判的な署名を自分の手で受け取ったことなど、過去一度もありません。

市の論理は「経費が安い」というだけのことです。高ければいいというものでもありませんが、教育委員会でありながら、給食の教育的効果についての説明はまったくありません。学校の給食センターで作った給食は、同じメニューでも、入学したばかりの1年生に出す場合と、1年たって2年生になろうかという時に出す場合と、食材の切り方、煮込み方など違えています。低学年と高学年ではジャガイモの大きさも違います。ある小学校では、6年生の家庭科で給食の献立を考案し、給食調理員と相談し、実際の給食に作り上げています。自分たちが考えたレシピが実際に給食になったら、子どもたちはどんなにうれしく、誇らしかったことだろうと思います。こういう食育はもうなくなります。

「ほかほか署名」をもうひとまわり、広げてください。署名をお願いするのは大変でも、用紙を見た人は広島市で行われようとしている子どもを標的にしたかのような施策の数々を知ってもらうこともできます。一層のお力添えをお願いします。(2021.9.14)

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