おはようございます。田中です。
6時22分。今朝は、スズメの鳴き声で目が覚めました。寒くなって餌になるものが減っているのか、毎朝、スズメに提供している朝ごはんに、以前より多くのスズメが群がっています。
10月23日、24日の第56回全国学童保育研究集会。私が司会をしたZOOM分科会に、講師の先生がパソコントラブルで入れないという重大事態が起きたことは先日触れました。250人の参加者からは、運営者の失態を非難する声もなく、あいた時間に交流をよびかけると、さっそくチャットに出てきます。「声を出して、説明して」と呼びかけると「うちの施設では…」と応えてくれる。「交流こそ全国研で一番大事」の声もありました。
この分科会に参加されたのはベテランの指導員が多かったのですが、本当に鍛えられた人たちだと思いました。私の「学童保育」像とピッタリ一致しました。私が、広島市学童保育連絡協議会の活動への参加を呼びかけられた時、私には学童保育の知識がまったくありませんでした。そこで「日本の学童ほいく」という月刊誌を1年分もらい、まず読んでみることにしました。読んで実感したのは、ここには「競争」はなく「共感」があることでした。「競争」はあるけれど、それは受験のような蹴落としてのし上がる「競争」ではなく、教え合い励まし合いのなかでの「競争」です。子どもは放課後に育つと思いました。学校は国連から是正勧告をうけるほど、余りにも「競争」的になっていることの裏返しでもあります。
いま学校で行われている「競争」は、いうなれば超高速新幹線で速さを競い合わされているようなものです。視野はどんどん狭くなり、見えるのは隣の線路で自分を追い抜こうとしている友だちの姿だけです。勝ち抜いたら優越感、負けたら劣等感の世界です。
私の娘は不登校でしたが、娘は新幹線の恐怖の競争は棄権して、鈍行に乗り換えたのだと思います。新幹線でも鈍行でも、到着時間に差はありますが、行き着くところは同じです。長い人生の中で、その時間差は大したものではありません。娘は「不登校でよかったとは絶対に思わないが、不登校という人生もありだな」と言っています。今は大学、大学院を出て立派ではないけれど、普通の社会人になっています。「競争」ではなく「共感」が娘を育ててきたと思います。
また、抽象的な話で終わってしまいましたが、少しずつ小出しで説明していきます。(2021.10.31)
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