こんばんは。田中です。
遠くに住む娘がよく「今日の晩ご飯、何にしたらいいと思う?」と夕方に電話してきます。パートナーの食事はいい加減ですませても、子どもの食事は、まず食べてくれるものでなくてはなりません。毎日毎日のことですから大変です。わが家では、私が毎朝一番に起きて、朝ごはんと、子どもが中学になってからはお弁当をつくっていましたし、夕食もよく作っていましたので、食事のことは父親に電話するのが、娘たちには自然なのかもしれません。しかし、電話で即答を迫られるので、夏ならそうめん。週末ならカレーぐらいしか思いつきません。
そうめんは、少し深めの器に入れるのではなく、平たいお皿にさざ波のように盛り付けると、子どもにはそれだけで「お父さん特製料理」の称号が与えられます。安い牛肉を炒めたものをつけ汁の具にしたり、胡瓜も細切りではなく一つ覚えの“飾り包丁”をいれたりすると、豪華料理に早変わり。
カレーは、週に一度は必ず作って食べます。いま「いかだ」で、きのこマイスターのsanaenokiさんの「きのこ物語」を連載していますが、実は私はきのこ大好き人間です。だから、カレーには必ずきのこが入ります。きのこだけでもいっこうにかまいませんが、少しは栄養も考えて、時々入れるのがタマネギ。それに残りがあれば入れるのが鶏のムネ肉。「ムネ肉はパサパサして苦手」という方は多いと思います。まったくその通り。しかし、安い!100gが60円をきります。それに疲労回復物質のイミダペプチドがたっぷり。カレーにはまず、きのこ。時々タマネギ。運がよければ鶏のムネ肉。それにもう一つ。マイカレー秘伝のあるものが必ず入ります。この秘伝の具材は、カレーでなくても、ほぼ必ず毎日食べます。
私はこの秘伝の具材のおかげで、少々のことにはへこたれず、右に左に動揺せず、雨にも風にも貧乏にも負けず、そして、髪は黒々とし、実年齢より少し若く見られ、指先をなめなくても紙をめくり、3階の職場まで走って上がり…。この秘密の具材は、私がご馳走する機会がございましたらご紹介することにいたします。一生、未来永劫、ないとは思いますが。
夏休みはお弁当、家に帰ったら晩ご飯が毎日、毎日。明日もあさっても。私にはアドバイスなど到底できませんが、そのご苦労はよくわかるつもりです。(2021.8.8)
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