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蜘蛛(クモ)がいなかったらこの世は虫だらけ

 私には、毎年、敬老の日には必ずご挨拶にうかがう高齢者が2人います。今日はその中の一人のお話。その高齢女性の庭先で、戦争の頃の話を90分間、立ち話で盛り上がりました。小学校の頃、学校には必ず元軍人がいて威張っていた。遠足の日、口癖のように「兵隊さんのことを思えば…」と言い、いつも芋しか食べていない貧相な身体なのに、10㎞の道のりを休みなしで歩かされ、お弁当におかずが入っていると「兵隊さんのことを思えば…」とウメボシ以外はすべて捨てられ、そのうえ「兵隊さんのことを思えば…」と、立ったままお弁当を食べさせられた。それは「遠足」とは呼ばずに、その軍人は「強行軍」と呼んでいた。2度と戦争なんかしたくない。今の政治はちょっとおかしいんじゃない?!という話でした。

 その高齢女性は、庭の百日紅の木にたくさんの網をはるジョロウグモを「飼育して」います。今年もまるまると太って、立派な蜘蛛に成長していました。彼女は虫が大嫌い。蜘蛛は虫を食べてくれるので、蜘蛛を神様のようにあがめているのです。

 ジョロウグモは、黄色と赤の華やかさから「女郎」、また昔の高級官僚につかえる女性の「上臈(じょうろう)」からその名がつけられたと言われます。一般に見るのはメス。時々地味で細くて小さいオスが同じ網にいることがあります。今は交尾の時期です。地球上の蜘蛛全体で年間4億~6億トンの虫を食べると言われています。これは全人類が年間に食べる肉の量とまったく同じ。蜘蛛がいなかったら、この世は虫だらけになってしまうのです。

 私の机の上にも、時々、網をはらないで飛び跳ねるように移動する蜘蛛が出現します。この蜘蛛は目が8個もあるんですよ。「きゃー!」と思われるかもしれませんが、虫を捕まえては食べる、虫のお掃除屋さんなのです。今日は、帰宅したら、机の上を蜘蛛が横切って行ったので、予定を変更してその話を書きました。スマホで撮影して、子どもさんと一緒に拡大して見ると、新発見がいっぱい。夏休みの自由研究などちょちょいのちょいでできます。(2021.10.4)

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