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請願は「否決」の方がまし

こんばんは。田中です。

 5月13日、安佐南区・原南保護者会の代表の方と、議会義務局を訪ねて、増設と児童館の早期設置の請願を出すための相談にのってもらいました。市議会の事務局は、私の知る限りでは、市の部局の中で最も親切で、親身に市民の相談にのってくれるところです。請願書の書き方、必要な書類など、「ここはこう書いたほうがいいですよ」と丁寧です。新しい課長さんに代わっていました。市連協がお世話になるようになって、3代めの課長さんです。

 5月8日の広島市母親大会で、子ども図書館移転問題で市議会に請願を出したという団体の方が、「請願は継続審議になってよかった」と発言されていました。普通の市なら、これが正解です。広島県議会でも全国のほとんどの市町村議会では、住民の請願はその場で採決(賛成か反対か議員が意思表示する)することが原則です。だいたい首長の政策に批判的な請願は否決されます。だから「継続審議」になると半歩前進だと喜ぶのです。広島県議会でも数年前、子ども医療費補助拡充の請願が出され、否決。2回目に出した時は継続審議で、みんなで喜びました。3回目は、保守系の議員さんも「このままでは広島県が日本最低になる」と発言し、みごと委員会で採択(賛成多数)。本会議では賛成少数で否決されました。

 広島市議会は、まずほとんど採決されることはなく継続審議となり、85%の請願が議員の任期満了とともに廃案となる、つまり闇から闇に葬られるのです。採決せず、議員が態度表明しないことが習慣化しています。異常な議会です。「否決よりいいだろう」という議員もいます。私は「否決の方がましです」と答えています。否決した議員を公表し、新たな運動が作れるからです。何とか採決させてやろうと、指導員の2人体制の維持を請願し、教育委員会も2人体制を維持していくことを表明したのに、「引き続き調査研究が必要」の理由により、全会一致で継続審議になりました。請願は継続審議にして、葬り去ることをあらかじめ決めているかのようです。

 原南の請願は、何とか採決まで持ち込みたいと思います。(2022.5.13)

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