こんにちは、田中です。
放課後児童クラブは、歴史は古いけれど、1997年にやっと法律に書き込まれ、2015年に曖昧なゆるいものでも基準が決められた最も新しい子ども施策です。まだ始まったばかりという事情に加え、国も広島市も、「子どもなんじゃけえ、まあいいんじゃない」という子どもの権利条約からかけ離れた心構えがしみついているため、日本で最も劣悪な制度です。日本の教育予算は先進国最低なので、おそらく世界でも有数の劣悪ぶりです。
言い方を変えれば、まだ独り立ちできていない制度なのです。だから保護者会の支援なしには成り立たないのです。みなさんの保護者会でも、年度末などに保護者会費の余剰金で、施設の備品を買いそろえたりしていますよね。指導員からも購入を頼まれることもあると思います。全国どこでも保護者会は、放課後児童クラブを支える様々な役割を果たしています。放課後児童クラブを経営・運営している保護者会もたくさんあります。しかし、保護者会が運営している保育園なんてありませんよね。
ここまで3回のブログで、保護者会の役割について書いてきました。民間の中には、保護者会がないことを“売り”にしている施設もあります。学童保育の子どもを育てる機能よりも、何か別の機能の方を大事にしているのだと思います。(2022.5.22)
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