おはようございます。田中です。
降り続く雨、そして鳴りやまぬ雷。昨日はほとんどの小学校区に避難指示が出ました。何十万もの人がいったいどこに避難したらいいのかは疑問ですが、大変な雨でした。みなさんのところは大丈夫だったでしょうか。
「ほかほか署名」の保育園についての要望の一つは、一クラスの保育士さんを増やしてほしいというものです。実は私、ずっとずっと昔、大学を休学して保育士をしておりました。当時は「保育士」ではなく「保父」、法律名は「保母」でした。1歳児の担当で、私を含め2人体制です。
月に一度避難訓練があります。部屋が1階にあったので、1人が窓から外に飛び出て、もう1人が子どもを一人ひとり抱き上げて、窓から外に出していくのです。荷物なら簡単にできます。非常ベルの音で、体がすくんでしまう子、泣き叫ぶ子、興奮状態の子もいます。窓から避難するのを並んで待っている子などいません。窓の外で受け取る側も、裸足で地面に立つのを嫌がり保育士の体にしがみつく子、外にでたことで解放されあっちこっち行ってしまう子。毎回、「今日は〇〇君を助け出せませんでした」という結果になるのです。普段は2人体制がさほど気になりませんが、非常時にはまったく足りません。2倍の4人は配置してほしいと思います。
先日、放課後児童クラブの指導員にお話を聞きました。「何か起きた時に全員を避難させることができるか不安」と言われていました。その指導員は、児童クラブは児童館の2階にあるので、障害のある子どもさんを抱えて階段を降りれるのか、女性の指導員では1人で抱きかかえることは無理。パニックになる子どももいるのにうまく誘導できるのか、と言われていました。
新型コロナで露呈した日本の医療の貧弱さ。「効率」の名で普段からギリギリ体制にしておくと、非常時にはいきなり機能不全に陥るのです。命をあずかる部署には、余裕を持った配置をしてほしいと願います。(2021.7.9)
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