こんにちは。田中です。
第35回広島学童保育研究集会の記念講演、市連協ホームページから視聴することができます。
講演の最後の質問コーナーで、子どもに包丁を持たせて料理を手伝ってもらっていたら、ご主人に「危ないだろう!」と止められた。育児方針が合わないというお悩みが紹介されていました。講演の先生の回答は、私の意見とは少し違っていて、私も視野が広がりました。
わが家では、娘が3歳になったお祝いに包丁を買いました。娘にはその包丁でソーセージなどをきってもらいました。もちろん、親が完全監視するもとでです。みなさんは、「3歳児に包丁をもたす」はありですか、なしですか。
娘が1歳になるころは、シールが大好きで、キズにはるカットバンもすべて箱から出してゴミ箱や家具に貼り付けていました。その後に興味を持ったのがハサミ。どんどん切らせました。はじめは、我が家では“チョキチョキばさみ”と呼んでいましたが、新聞紙や電話帳に無数の切り込みを入れるという切り方です。それがいつのまにか、チョキチョキと前に進む“連続ばさみ”に進化し、何でも切り裂いていくようになりました。そのせいか、意外と手先が器用に育ち、保育園の着替えの時、両手で2つのボタンを一度にはずすことができ、保育士さんたちを驚かせていました。
私は、「子どもだからできない」「やってはいけない」という考えに、もともと違和感があるのかもしれません。大人の適切なサポートがあれば「できる」のではないか思っています。子どもが初めて寝返りができた時、「君はこれから自分の力でゴロゴロ転がりながら、自分の行きたいところには世界中どこにでも行ける。世界中どこにでも付き合ってやるからな」と思ったものでした。
包丁は、そんな子育ての上に買ってやったものです。質問されたお母さんも、きっとそんなふうに育てられてきたのかもしれないと、懐かしさを感じながら講演を聞きました。(2021.9.29)
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